東京ディズニーランドの新エリアが、2020年9月28日にオープンして1ヵ月が経ちました。
オープン直後にネタバレなしのレポート記事を公開しましたが、1ヵ月経ったのでネタバレありバージョンのレポートを公開します!ネタバレ嫌な方は下記リンク先のレポートを…!
今回は誰もが気になるであろう、新エリアの目玉アトラクション《美女と野獣“魔法のものがたり”》を、外観から内部、そしてアトラクションのクライマックスまで、たっぷりの写真で紹介します!
このアトラクション、スリルライドではないので、写真や動画だとけっこう退屈そうに見えるんですが、実際に乗ったときの感動はすごいんですよ…!
見たい場所へ
東京ディズニーランド新エリア《美女と野獣“魔法のものがたり”》
アトラクション《美女と野獣“魔法のものがたり”》は、新エリア内のお城の中にあります。
お城そのものがアトラクションなので、アトラクションに乗る以外では、城内に入ることはできません。
《美女と野獣“魔法のものがたり”》は抽選制!当たらないと乗れない
この《美女と野獣“魔法のものがたり”》は、もともとファストパス対象アトラクションでした。
しかし、感染症対策を行った上で運営している現在のパークでは、『エントリー受付』というシステムを採用しています。
わかりにくい名称ですが、要は入園後に行う抽選制で、はずれてしまうと、その日はもう乗れません。
Twitterでアンケートをとったところ、6085人に投票していただき、当選と落選がほぼ半々という結果になりました。当選確率は50%と思ったほうがいいですね!
9月28日にTDL新エリアがオープンして1ヶ月。
『美女と野獣“魔法のものがたり”』のエントリー受付=抽選をした方、結果はどうでしたか?
(エントリー受付を複数回してる方は、1回目の結果を投票してください)※結果を知りたい方は、適当に投票せず、投票終了まで待つようご協力頂けると幸いです!
— Disney Colors – クロロ (@DisneyColorsJp) October 29, 2020
新エリアのアトラクション目当てで行く場合は、行っても乗れないリスクがあるということは把握しておきましょう。
昼と夜で雰囲気が一変する『美女と野獣の城』
私はすでに3回、このアトラクションを体験していて、昼も夜も見ています。
『エントリー受付』の当選者は、アトラクション(お城の門)の左側から入場するようになっています。
このお城、夜になると雰囲気が一変して、一気に不気味なかんじになります…!
開園から時間がたつほど、捌けていない人が多くなってきて、列も長くなっていきます。夜19時台に行ったときは、20分ほど待ちました。
その分、お城をぐるっとまわる形で、列に並びながら景色を堪能できるので、これはこれでアリですね!昼間はどんどん列が進んで、景色などはあまり堪能できないことが多いです。
オープン直後に、美女と野獣の光るポップコーンバケットを紹介しました。夜になると、このバケットを持っている人がたくさんいます!
列が進んで、いよいよお城の正面にやってきたときのワクワク感、ハンパないです…!
このお城の入口で、『エントリー受付』のチケットを見せて入場します。
東京ディズニーランドのシンデレラ城が約51mあるのに対して、美女と野獣の城は約30m。
アトラクション入口あたりから見ると小さいなと感じますが、目の前までくると、とても大きく感じます…!
お城の前の地面には、バラの模様が。
そして、ついに城内へと入ります!ここからはもう『美女と野獣』の世界…!
入った瞬間からストーリーは始まっている!いよいよ『美女と野獣』の城内へ
『美女と野獣』の城内は、もう入った瞬間から映画のストーリーが展開されていきます!ライドに乗る前から、すでにアトラクションがはじまっていると言えるんです!
モーリスが暖をとる応接室には、見覚えのあるキャラも…?
城内に入って最初の部屋は、応接室。ここはベルのお父さん、モーリスが城内に迷い込んだあと、暖をとるためにやってきた、あの応接室です。
おや?なんだか見覚えのある方々も…?ルミエール?コグスワース?どうやら、じっと息をひそめているようです…。
暖炉の前には、モーリスが座った椅子があって、その前にはフットスツールが。じっと見ていると、フットスツールがしっぽを振るように動いたりもするんですよ!
こんなかんじで、城内に入ってからライドに乗って出てくるまで、『美女と野獣』の物語が目の前で展開されていきます。
新エリアはアトラクション以外でも、『美女と野獣』の世界が細部まで再現されています。映画を観たことがある人も、パークに行く前に映画を見直しておいたほうが絶対いいですよ!満足度が3倍くらい違うはず!
ベルと野獣が朝食をとる部屋にも、おなじみのキャラたちが!
応接室を出て、豪華な装飾が施された廊下を進みます。
やってきたのは、これまた見覚えのある方々がいるお部屋。ポット夫人とチップ、そして奥にコートラック(帽子をかぶったコート掛け)もいます!
ここでも、チップがじっとしていられなくて、ときどきカチャカチャと音を立てて動きます。かわいいw
この部屋は、映画の中でベルとビーストが朝食をとっていた部屋です。なので、ワゴンの上には印象的な出来事にもなったスープ皿もあるんですよ!
続いて、やってきたのは鎧の廊下。甲冑が並んでいて、雰囲気に圧倒されます。
ここはタイミングによっては立ち止まることなく通り過ぎることになるんですが、甲冑から話し声が聞こえてきたりして、けっこう面白いんですよ!
鎧の廊下を抜けると、広いスペースになっていて、ここでは扉の前でいったん待たされます。
この先はプレショーがある部屋になっているので、人数・グループ数をカウントされて、待つことになります。
印象的なプロローグ&ベルとビーストが出会うプレショー
扉が開くと、その先には玄関の広間が!いよいよ何かがはじまるっていう期待感が一気にわき上がってきます!
ここではライドに乗る前のプレショーが展開されます。
『美女と野獣』は、映画でも冒頭でステンドグラス風の映像で物語(王子が老婆を追い払い、呪いをかけられる)が語られ、それは印象的なシーンの1つと言えます。
ここでも中央階段の上にあるステンドグラスに映像が映し出されて、映画と同じプロローグが語られます!
そして、右側に野獣が、左側にベルが登場し、ベルが初めて野獣を目にしたシーンが繰り広げられます。野獣側にはバラの花もあって、花びらが散る演出もあります。
このプレショーはもう鳥肌ものですね…!ライドに乗る前に、こんなストーリーが展開されるとは思っていなくて、感動で手が震えましたw
雷の音と稲光の演出もあるので、余裕があったら玄関側も振り返ってみておくと、より雰囲気を味わえますね。
プレショーは場所によって見えないところがある
ただ、このプレショーは、位置によってかなり見にくいです。
今はソーシャルディスタンス対応なので、前後4列になっているのですが、最前列のはじっこだとベルか野獣が真上で見えませんし、ステンドグラスの映像も見にくいです。こればかりは運ですよね。。。
下の写真は最前列、左から2番目ですが、それでもベルはほぼ見えないし、ステンドグラスも見にくかったです。
プレショーが終わると、いよいよ乗り場へと向かいますが、そこまでの道のりも見所がたくさん!
美女と野獣ライドの乗り場は、お城のキッチン!
プレショーが展開される玄関の広間を抜けると、キッチンへ続く廊下に出ます。
ここは一気にライドまで進まないといけないので、ゆっくり見る時間はないかもしれませんが、ここでも映画のシーンが展開されています。
左手側には、シーツ越しにポット夫人とチップが、お城に女の子がやってきたと話すシーン。
右手側には、ベルを強引に晩餐会に誘おうとする野獣の影と、様子をうかがうルミエール&コグスワースが。
廊下を過ぎると、いよいよライドの乗り場へとやってきます。
《美女と野獣“魔法のものがたり”》のライドは、《プーさんのハニーハント》みたいに、レールがなく動くライドになっています。
このライド乗り場は、お城のキッチンになっていて、中央にはシェフ・ブーシュ(あまり出番は多くないが、晩餐会前や夜襲で登場しています)もいますよ!
シェフは案内される場所によっては、見れないかもしれません…。
ライド乗り場は全部で6ヵ所。6つの魔法のカップを1編成として、シートベルトの装着確認を終えると、いよいよライドが動き出します!
《美女と野獣“魔法のものがたり”》の酔いやすさ、ライド前後での見え方の違い
ライドの魔法のカップは、前4人・後6人の計10人乗りになっていて、今は感染症対策のため、前後の間と左右真ん中にアクリルボードが取り付けられています。
これが前から見た景色です。
こちらが後ろから見た景色。アクリルボードはそれほど邪魔に感じませんでしたが、前に4人乗っていると見にくくなりそうですね。2人ならまだいいかという印象。
一番の違いは酔いやすさだと思います。このアトラクションは、ライドの魔法のカップがゆらゆら揺れ、ゆったりと回りながら進みます。
前の座席だと全然動きを感じないんですが、後ろの座席は遠心力が強くかかって、けっこう激しく回るなと感じました。
オープン直後に公開したネタバレなし版のレポートでは、2回乗って2回とも前だったので酔いにくいと書いたのですが、後ろの座席は酔う人もいるかもしれません。
回転系に弱い人は要注意です。どうしても心配な人は、その旨をキャストさんに申し出て前にしてもらってもいいかもしれません。
《美女と野獣“魔法のものがたり”》は全4シーン!
ライドに乗ってからは、大きく分けて4つのシーンが展開されます。
体験時間は8分間となっていて、ライド系アトラクションでは長めです。だから、満足感も絶大!
『ひとりぼっちの晩餐会』は、自分たちの魔法のカップも食器のひとつになったかのような没入感!
乗り場がキッチンだったということは、最初のシーンはもうなんとなくわかりますよね?そう、ダイニングへと移って『ひとりぼっちの晩餐会』のシーンです!
ちなみにこのアトラクション、全編撮影可能です!スマホで動画を撮っている人もけっこういますね。冒頭のルミエールを撮りましたが、白トビしました…。
最初は何もなくて、ベルひとりが座る寂しい長テーブルですが…
次々と食器や料理が登場!
あの名曲が流れる中、自分たちが乗る魔法のカップも食器のひとつになったような動き…!
アトラクションを体験した人は、たぶんもうここでこのアトラクションのすごさを十分に感じ取れると思います。
雪に覆われた庭では、ベルと野獣の歌声に酔いしれる『愛の芽生え』
続いてやってくるのが、雪に覆われた庭です。
ここで流れる『愛の芽生え』という曲名からもわかる通り、映画の中でベルと野獣が心を通わせ、打ち解けていくシーンが再現されます。
ここでは魔法のカップがスケートをするかのように動きます。アトラク全編で一番動くところで、ここが酔いやすいシーンですねw
夜襲から、呪いが解けて王子の姿へと戻るクライマックス
次のシーンに進むと、二人きりの舞踏会を終えたベルと野獣、そしてそれを見守るルミエールたちの姿が。
しかし、それもつかの間、ガストンの扇動で村人たちにより夜襲が仕掛けられます。
実は、このアトラクション、ガストンやル・フウといった悪役たちはほぼ登場しません。唯一ここでガストンの声と彼らしき影が映し出されるだけです。
『夜襲の歌』が流れる中、少しずつ移動していくのですが、ここではワードローブたちの攻防の様子も!
傷を負って命を失いかけた野獣、そしてバラの最後の花びらが散っていく中、ベルの愛と別れの言葉により呪いが解けて王子へと戻っていくシーンへ。
この呪いが解けるシーンまで再現されているとは思わなくて、もう感動で心震えましたよね…!
散っていったバラの花も元通りに。
お城全体の呪いが解けていく様子を見ながら移動していき、いよいよフィナーレへ!
フィナーレは、ボールルームで名曲『美女と野獣』とともにダンスシーン!
そして、フィナーレでやってきました!あのボールルームです!
中央にはベルと王子。
左右には呪いが解けて元の姿へと戻った使用人たちも!
ここで流れるのは、もちろんメインテーマの『美女と野獣』。
そして、ライド降り場へとやってきます。
中央にはステンドグラスとバラの花が。
パークには「映画の世界を再現」したアトラクションがたくさんあって、どれも「スクリーンの中に入り込んだよう」と表現されますが、このアトラクションはもう次元が違います。
再現された映画の世界を観るのではなく、もはや自分が映画の登場キャラクターになったかのような没入感!
その根幹には、やっぱり『美女と野獣』のストーリーがあって、その光景・感動がまさに目の前で繰り広げられるんですよね。これは映画で感動したのなら、泣くに決まってますよw
ご覧の通り、スリルがあるアトラクションではないですし、映画のストーリーをなぞる系のアトラクションなので、なんか物足りないという人もいると思います。
ただ、『美女と野獣』が好きな人には間違いなくオススメできるアトラクションだし、世界観を表現したアトラクションとしてはもう満点と言っていいのではないでしょうか。
けっこう細かくレポートしたつもりですが、それでもまだ紹介しきれない部分とか、私が見逃している部分もたくさんあると思います。
それくらい凝った作りになっています。映画(アニメ版)を観たことがある人も、もう1度見てから行ったほうがいいですよ!観たことがない人は、絶対に観てください。
ということで、かなりの超大作になりましたが、ネタバレあり版のレポートに最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
11月7日に、私が執筆している新エリアの情報や感染症対策下のパークの情報も網羅したガイド本も発売になっています!臨時休園などもあって約1年ぶりの発売…!
写真はない非公式本ですが、その分、公式本には絶対載っていない混雑に関する情報や攻略面での情報を充実させているので、公式ガイド本に追加でもう1冊お手に取ってみてください!
当サイト運営者
クロロ執筆・監修
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実際に体験し、パークを楽しんでいるからこそわかるパークの攻略法を、図解・イラストを用いてわかりやすく解説しています。
クロロさん、こんにちは。
いつもわかりやすいレポートありがとうございます。
私も少し前に行ってきました。
遠方からなのでバケパです。
乗り場に行くまでにすごく感動していましたので、晩餐会のところですでにうるうるしてしまい、ずっと涙を堪えながらの体験となりました。
ダンスシーンでは私も号泣でして、でも他に誰も泣いてなかったんですが、クロロさんも号泣と見て安心致しました。笑
ずっと涙越しに見てたので次回はハッキリと見たいのですが、2回目も泣いたとのことですので、望み薄です‥
ほんとに今までのアトラクションとは全く違うというか、素晴らしくて素晴らしくてシーの新エリアが一層楽しみになりました。
早くもう一回乗りたい!!です。
その気持ちだけで仕事頑張ってます(`・ω・´)
ゆきさん、こんにちは!
わかりやすいと言っていただけて嬉しいです。
バケパで行かれたのですね!それなら確実に乗れるので、安心ですよね!
なんだかアトラクションの抽選は、ショーの抽選とは違った緊張があるのでw
めっちゃわかります!最初が晩餐会っていうのもまた、たまらないですよね~!
ダンスシーンは、あの光景に、あの曲が来るのがもう反則ですよw
アトラクション的には、真新しさはないと思うのですが、それでも真新しいと感じさせるのも素晴らしいですよね。
シーの新エリアはさらに大規模ですし、これはもう期待しかないですね。
今の状況だとパークに行きづらいですが、早く以前のようなパークに戻ることを願っています。