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ディズニーの世界だけならシリーズ未経験でもやる価値あり!『キングダム ハーツ III』レビュー

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 発売から1週間が経ち、シークレットムービーも配信されました。このブログの読者さんも『キングダム ハーツ 3』をプレイしている方は多いのではないでしょうか?

 私はゲームクリアはもちろんトロフィーコンプするまでやり込んだので、このタイミングで『キングダム ハーツ 3』のレビューをします!あくまで私個人の感想ではありますが、やってみようか迷っている方にも参考になるようにどんなゲームなのか説明していきますね。

ネタバレ無しで『キングダム ハーツ III』レビュー

キングダムハーツ3 ディズニー レビュー

 今回はネタバレ無しで『キングダム ハーツ 3』をレビューします。ここで言うネタバレですが、公式サイト、公式トレーラー、ゲーム誌・サイト等で公開されていた事前情報以外のことは言わないという意味ですので、それを前提にしてご覧ください。

トロフィーコンプまでやり込んでからレビューしています

キングダムハーツ3 ディズニー レビュー

 よくAmazonのレビューなどでは、“まだ中盤まで進めたくらいですが~”みたいなものがありますが、私の進行状況は2月1日にトロフィーをコンプリート済みです。ストーリーのクリアはもちろん、裏ボス、グミシップ関連、合成リストの完成、宝箱や幸運のマーク等の収集要素のコンプリート、ミニゲームも全てハイスコア取得までやり込んだ上でレビューしています。

 今回の作品をざっと要約するとこんなかんじで、こんな人にオススメというのがこれで分かると思います。7年ぶりのゲーム機での作品ということもあり、開発陣の熱意はとても感じましたが、それが良いほうにも悪いほうにも作用した気がします。

  • ディズニーの世界だけ楽しむつもりなら、シリーズ未経験でもやるべき
  • ストーリーを理解するには、過去全作のプレイ必須
  • ライトユーザー向けで、ゲームの難易度はとても低い
  • システム面はプレイヤーへの配慮に欠けるのでストレスが溜まる

『キングダム ハーツ III』ストーリーについて

 まずはストーリーについて。『キングダム ハーツ』シリーズは、ディズニーとスクウェア・エニックスがコラボレーションして生まれた作品で、ゲーム中にディズニーキャラクターが登場したり、様々なディズニー作品の世界を巡ることができます。

 しかし、主人公はディズニーキャラクターではなく、ゲームオリジナルのキャラクターになっています。これまでゲーム機では7作品が発売され、壮大なストーリーを展開してきました。

 オリジナルキャラクターのストーリー、そしてディズニー作品のワールドのストーリー、この2つの観点から見てみましょう。

ディズニー作品の世界は楽しさ抜群

 『キングダム ハーツ』シリーズは、ディズニー作品の世界が登場するというのが大きな魅力です。主人公のソラ、行動を共にするドナルドとグーフィー、この3人で冒険するのはやはり心躍ります!特に今作ではフルボイスで、ちょっとした仕草でさえも愛しさを感じるほど、魅力に溢れたものになっています。

キングダムハーツ3 ディズニー レビュー

 『キングダム ハーツ 3』では『ヘラクレス』『トイ・ストーリー』『塔の上のラプンツェル』『モンスターズ・インク』『アナと雪の女王』『パイレーツ・オブ・カリビアン』『ベイマックス』といったディズニー作品のワールドが登場します。『くまのプーさん』のワールドもありますが、これはおまけと思ったほうがいいですね。

 各ワールドに合わせてソラたちの姿が変わるのも楽しいですよね!

キングダムハーツ3 ディズニー レビュー

 各ワールドでは、ディズニー映画のストーリーを追体験したり、オリジナルストーリーが展開したりします。映画の名場面がそのまま再現されているシーンは思わず熱くなります。とにかくディズニー作品のワールドを巡る楽しさは格別です!

キングダムハーツ3 ディズニー レビュー

 個人的には『ヘラクレス』と『パイレーツ・オブ・カリビアン』のワールドがすごく好きでした。逆に『ベイマックス』は、その展開はいいの?って思ってしまったのですが、ディズニー好きの皆さんの意見もお聞きしたいです(笑)

キングダムハーツ3 ディズニー レビュー

 このディズニー作品のワールドをプレイするだけなら、ディズニー好きの人はプレイして損はない、やっていて楽しい、むしろやるべきという面白さがありました。

 後述しますが、『キングダム ハーツ』シリーズのオリジナルストーリー部分を理解するには、過去7作品という膨大な量をプレイすることが必須です。キングダムハーツは興味あるけど過去作はやったことがないという人や、そもそもゲーム自体あまりしない人には、この7作品をプレイするのは過酷すぎます。

 しかし、シリーズ未経験でも、ディズニー作品のワールドだけはしっかり楽しめるし、ソラ・ドナルド・グーフィーと一緒に冒険する時間は夢のような面白さだと感じるはずです。ここはもう割り切って、ディズニー作品のワールドだけを楽しむつもりで『キングダム ハーツ 3』をやってみるのも悪くないのではないでしょうか。

オリジナル部分は難解で、過去全作のプレイ必須

 一方で、オリジナルキャラクターが中心となっている、キングダムハーツのメインストーリー部分は、完全に過去7作品(できればスマホゲーなども)をプレイすることが前提と言えます。公式サイトやゲーム内で、過去の物語をまとめたムービーがありますが、それを見ただけではストーリーは全く理解できないと思います。1と2をプレイしただけではストーリーにはついていけないです。

 過去7作品で描かれてきたストーリー、登場キャラクターの多さ、光と闇、心、器というような抽象的な概念がストーリーを形成しているので、過去作品をプレイしていても『キングダム ハーツ 3』は理解するのがなかなか難しいです。

 私は“キングダムハーツが好きだから”というよりは、“ディズニー作品が好きだから”という理由でこのシリーズをプレイしていているので、正直終盤の展開は“こんななんでもありなことしちゃっていいの!?”と思うところも多かったのですが、筋金入りのキングダムハーツファンがどう感じたのかが気になるところです。

 『キングダム ハーツ 3』はダークシーカー編の完結作品、過去作品の集大成という位置付けです。これからもシリーズは続くけど今回で多くの謎が解決し、シリーズとしては一区切りになる作品と説明されていましたが、私はそういった印象をあまり感じなくて、多くの新たな謎を生み出して終わった作品だったなと感じました。

 『キングダム ハーツ 2』のようにすっきりとした終わらせ方をし、次回作への期待は最後にワンシーン程度良かったように思います。7年待たされた新作でこの一区切り感の無い終わりだと、次はもういつのなるのかという不安さえ覚えてしまう人もいるのではないでしょうか?

幸いにもPS4では過去作をプレイできる

 『キングダム ハーツ』シリーズは、これまでナンバリングタイトルこそ据置機で発売されていましたが、その間の作品(しかもナンバリングタイトルのストーリーを理解するのに欠かせない)はGBA、DS、PSP、3DSといった携帯機で発売されています。

 私もこのハードをあちこち移して展開されるのにはついていけなかったのですが、『キングダム ハーツ 2』から13年、シリーズ前作の『キングダム ハーツ 3D』から7年ぶりの新作、しかもナンバリングタイトルということもあり、『キングダム ハーツ 3』の発売前にPS4で全作品(一部はムービーのみですが)をプレイできるようにHD化された作品が発売されています。

 『キングダム ハーツ』シリーズを完全に理解したいのであれば、この過去作品を全てプレイしてから『キングダム ハーツ 3』をプレイすることをオススメします。

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ディズニーの世界は飾りだったと思う

 私が一番感じたのは、『キングダム ハーツ 3』にディズニーの世界は必要だったのかということです。たしかにディズニーのワールドは最高に楽しいのですが、『キングダム ハーツ 3』のストーリーの本質とはまた違うもので、ディズニーのワールドなんてなくたって『キングダム ハーツ 3』のストーリーは成り立つと感じました。

 特に、今回はソラたちが探している人がいるとか、何かを見つけるためとか、そういった目的があまりなく、“とりあえずあちこち行ってみよう!”という雰囲気で各ワールドに行きます。エンディングまで見て、最終的にディズニーのワールドに行ったのはなんだったのかという印象を受けました。

 また、今まではディズニーの世界でキャラクターと一緒に問題に向き合って、ソラたちも成長していくというところに面白さがありましたが、今回はそういったことがほとんどなく、なんとなくそこにソラたちがいて敵をやっつけるだけという展開が多かったのも気になりました。

 ディズニーのワールドを巡るまでの展開と、その後のオリジナルキャラクターたちが中心になる展開で、まるで別のゲームをプレイしているような感覚さえありました。『キングダム ハーツ』シリーズはこれだけ壮大なストーリーになっているので、そこにディズニーを絡めるというのはもはや難しくなっているのかもしれませんが、やはり1のときのようなディズニーの世界とオリジナル要素が合わさって生まれた面白さや感動というものがまた見たかったです。

グラフィックについて

PS4では普通、感動的な描写はあまり無い

 続いて、グラフィック(映像)についてです。据置機では『キングダム ハーツ 2』がPS2で出たのが最後、その後は携帯機で発売されてばかりだったので、PS4になってグラフィックはすごく向上しています。ディズニーのアニメーションを再現して、融合させた雰囲気はよくできていたと思います。

キングダムハーツ3 ディズニー レビュー

 PS4のゲームとしては特に映像が綺麗というわけではありません。“プレイする映画”と評されるPS4『アンチャーテッド/海賊王と最後の秘宝』では、現実より美しいくらいの風景にただただ感動して何度もため息が出ましたが、『キングダム ハーツ 3』では映像で感動するような体験はありませんでした。

 ただ、『キングダム ハーツ』シリーズはもともと映像美がウリのゲームではないですし、ディズニー映画のストーリーやあの場面が再現されていることで感動が生まれる、それで十分ではないかと思います。

ムービーの挿入が多すぎてテンポが悪い

 一番の問題はムービーがとにかく多いので、テンポがあまりに悪いということです。私はトロフィーコンプするためにじっくりプレイして、クリアまで30時間弱かかりましたが、そのうちムービーだけで1/3くらいはありそうと思うくらいのムービー量です。

 もともと『キングダム ハーツ』シリーズはムービーゲーなところがありますが、今作は特に進む→戦闘→ムービー→進む→戦闘→ムービーという展開が顕著です。終盤には戦闘中に何度もムービーを挟む演出があって、とにかくテンポが悪いです。

システム面について

難易度は低い&要素てんこもりのバトル

 システム面では、まず今作のバトルはシリーズ中でも難易度が格段に低いです。もともと『キングダム ハーツ』はライトユーザー向けなところがあり、普段あまりゲームをしない人でも楽しめるように作られています。なので、シリーズ未経験の人でも『キングダム ハーツ 3』からはじめるのはちょうどいいかもしれません。

 今作のバトルでは、とにかく派手な演出が多いです。キーブレードを用いた通常のアクションの他に、キーブレードの変形、シュートフロー、ドナルド・グーフィーとの連携、各ワールドのキャラとの連携、極大魔法、ディズニーキャラを召喚できるリンク、テーマパークのアトラクションが登場する攻撃、考えたものを全部詰め込んだかんじです。文字にするだけでもすごい数(笑)

キングダムハーツ3 ディズニー レビュー

 通常の戦闘だけでもこれだけの攻撃方法があって演出重視な面がありますが、さらにボス戦では全く異なる操作をしながら戦う特殊な戦闘も多いです。楽しませよう!という意気込みは感じるのですが、いろいろ詰め込みすぎて演出で戦闘のテンポが悪いし、もう少し基本のアクションで楽しませる方向でもよかったように思います。バトル面では『キングダム ハーツ 2』が一番面白いと思いました。

 あと、最近のゲームは実際に操作しながら操作方法を学ぶチュートリアルが取り入れられていることが多いですが、『キングダム ハーツ 3』は画面に操作方法がバッと出てきて、それを必死に読んで覚えるという形になっています。これだけいろいろ詰め込んでいるのに、この操作方法の説明の仕方はちょっと時代遅れですね。

広すぎるマップ、長いロード

 『キングダム ハーツ 3』で一番ストレスが溜まったのはこれです!とにかくマップが広い、そしてそれに伴いロードが異様に長いです。

 マップは基本的に一本道で、高低差があるのが特徴になっていますが、もううんざりするほど広いです。広いのに全体マップの表示が無く、次に進むべき方向をマーカー等で示してくれないので、迷うこともしばしばあります。『塔の上のラプンツェル』のマップなんかは、ムービーが終わるたびに“どっちから来たっけ?”と考えて逆走することもありました。

 広すぎると言ってしまうくらい、全体的に熱意を感じる作り込みで、特に『パイレーツ・オブ・カリビアン』のワールドは楽しかったですが、映画でお馴染みのあの場所になぜ行けない?と思うところも多かったです。

キングダムハーツ3 ディズニー レビュー

 この熱意を感じる作り込みのせいなのかわかりませんが、ロードがすさまじく長いです。特にクリア後はやり込み要素として各地で合成素材を集めたり、バトルポータルにチャレンジしたり、ミニゲームをやることで楽しむと思いますが、そのときに各ワールドを行き来するだけで長いロード、ワールド内でセーブポイントを移動するだけで長いロード、ミニゲームのハイスコアを取るためにリトライする度に長いロード、とにかくロード地獄です。

 PS3/PS4の『DARK SOULS』シリーズはすごい作り込みで、全てが繋がったシームレスなマップですが、それでもプレイ中に長いロードを挟むことはなかったですね。いまどきプレイ中にスマホをいじる時間があるほど長いロードが入るゲームは、PS4ではあまり見かけません。

やり込みはミニゲームが中心で充実

キングダムハーツ3 ディズニー レビュー

 やり込み要素としては、バトルよりもミニゲームが多いです。公式サイトでもレミーと一緒に料理をしている様子が紹介されていますが、レミーとの出会いはなかなかテンションあがりますし、一緒に料理するのは楽しいですよ(笑)

それでもディズニー好きならやるべき、ストーリーを楽しむゲーム

 これだけ開発期間をかけた分、いろいろ詰め込まれた感がすごいですね。もう少し何かが違えば、すごく評価された作品だったのではないでしょうか。

 いろいろ良くない面ばかり書いてきたように思いますが、やはり『キングダム ハーツ』シリーズは、ゲームを楽しむというよりはストーリーを楽しむことに重きを置いたゲームだと思います。ディズニー好きならディズニーのワールドをプレイするのは本当に面白いし、やって損はないです!

 次は何年後になるかわからないし、シリーズ未経験の人でも今作はプレイする価値があると思うので、迷っている方はやってみても良いのでは、と背中を押しておきます(笑)

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